産後うつと低血糖~ 病まずにすんだ疾患

産後うつ というと
産後すぐ、月経が来るまでに 医療を必要とする
感情・精神の変化~抑鬱
という定義があります。
いままで 浸透している産後うつは そうですね。
私が体験し 診察し 勉強した 女性の抑鬱は
産後すぐ だけに限っておりません
以前に 自殺されてしまった 女子アナウンサーの方も
お子さんは ある程度成長されたあとです
「産後に発症した 気分変化」または
「妊娠出産に関連した栄養欠損」とでも呼びたいです
私の周りは そのような 「産後」すぐではなく
子供が 上はもうすぐ高校生、下は小学生 と 時間がたってからも
「動悸がする」「急に悲しくなる」 ひどいときは「自殺したくなる」
いろいろなケースが診察に訪れます
最近 私がしつこく 産後は…というようになったので
長い付き合いのかたも「実は、わたしも・・・」と お話してくれるようになりました
それくらいまだまだ 産後の栄養という概念が
知られていないようです。
「低血糖」という疾患。
それは何度も申し上げるように、単に血糖が下がってしまったのではなく
ストレス・食事・さまざまな因子によって
血糖値が保てない疾患です
私の現在の統計では 産後うつになった方で
低血糖症でなかったかたはいません。
産後うつでなくても 不定愁訴の方のほぼ全数が
低血糖症になっていると思います。
逆にいえば 精神疾患に 低血糖ありき なのだと思います。
なのに 医療界に浸透していないですね。
患者さんにとっては 5時間、10回採血をしますので
相当大変な検査です
     http://www.handaiin.com/checkup/hypoglycemia.htm
でも 血糖がどういうカーブを描くかで
他の採血データとあわせて 治療方針を決めることができますし
いろいろなことがわかってきます。
一度低血糖症を発症すると
正直 しつこいです。
でも、「病まなくていい疾患」   (うつ もその一つですよね)
それを食い止めることが できるのではないでしょうか。
当院では  B群と鉄、アミノ酸をよく使うのですが
B群特にナイアシンによる 低血糖の改善例が増えています
以下は とある 一例です。
39歳女性、
既往歴特になし
2人出産後に 体のだるさを自覚
うつうつする。
めまい、猛烈な眠さ、 穏やかな性格が「短気」になったとのことでした。
外出をあんまりしたくないので
家にいることが増えてしまっていました。
自分が栄養欠損であると、採血をして初めて知った。
コレステロールも異様に低い。
低血糖であるとしって 治療をしました。
コントロールできるようになり
低血糖のほかに アレルギーなどの関与もあるので
食事に気を使うようになったようです。
それで、ずいぶん 気分が晴れるようになっています。
しかし「ずっと体調が良い」のですが
無理をすると つかれてしまいます
その方は、お正月明けに お子さんの行事が続き
仕事も続いてしまったそうです。
休日に 家族でお出かけする準備をしていたときのことですが
  (そもそもこんな風に外出できることに驚いておりましたが)
たまたまご飯も食べず 動き回っていたことで
身体にストレスがかかったのかもしれません
ほんの些細な 「お子さんが 出かける準備をのろのろしていた」
ことで
サーーっと頭に「血が上る」のがわかったそうです。
以前であれば 「発火」して 怒鳴っていたところを
 怒鳴るのを我慢できたそうです。
 その発火はアドレナリンの仕業ですよね。
子供に 「お出かけするなら、みんなで準備しよう」と
話すことができ
周囲の協力を得られるようになったとのことでした。
以前は「どなり散らしていたママ」が
最近怖くなくなったとか。
 そのお子さんを何回かみかけたことがありますが
 以前は 一時「チック」になっていたと思います。
 子供は、親の精神状態を よく把握していますので・・・
低血糖をはじめとする 栄養欠損は
正直「何もなかった」自分に戻ることは難しいかもしれませんが
周囲に理解を得る ことや
自分が自分をコントロールできるようになる ことで
本人も、ご家族も 「解決」できます。
私の今の願望は
「産後うつ」による 自殺をなくすことです。
いろいろな治療法がありますが
ぜひ 身体に優しい方法で 解決していきたいですね。