こんにちはー
土曜日は どうしても診察の時間が読めず
予約時間が狂ってしまって ごめんなさい。
でも、みなさんお仕事ある方や
お子さんを見ていてもらう方などで 土曜日集中してしまうので・・・
でも ゆっくり話を聞きたいので・・・
本当にごめんなさい。
さて 過食嘔吐について・・・
そうですねえ・・・
過食嘔吐には・・・
栄養と、心理とどちらも外すことができません。
わたしは半田醫院に勤務した後
外勤に出る余裕がなかったので
色々なセミナー参加させていただいたり
精神科の先輩に教わったりしました。
そして栄養欠損が引き金になる 精神状態を
様々な方向から 勉強させてもらい
そしてこの10年で どんどん変わってきた日本の・・・
女性・女の子・そのお母さんたち と接して
本当に勉強になり体験になりました。
先日ネット新聞を読んでいたら
「母を棄ててもいいですか」という 最近話題?の
ことが記事になっていました。
なるほど~
これは うちの外来でも多く聞かれ、
今、女性の患者さんの多くにも この問題があふれています。
「お母さん」からの重圧、
お母さんがすぐ切れる。
お母さんが自分を支配する。
お母さんも自分もキレる。
自分はさらに過食嘔吐とリストカット。
その欄外だったか、どこか
お母さんから逃れられない女性たちが
ある人はうつ あるひとは過食拒食に陥ると書いてありました。
一緒に治療する という方もいらっしゃいます。
なぜ人は過食するか?
もちろん栄養学的に 脳に対する様々なダメージが原因のひとつで
(精神的ストレス・防腐剤や重金属などの害など)
そこに栄養欠損(蛋白・ビタミン・ミネラルの欠損)と
低血糖症、
それに伴う 満腹感の欠如や
異常なやせ願望(何が美しいのかさえわからなくなってしまう)。
低血糖体質があると、いつまでも食べていたいと感じます。
採血のデータからもある程度それも読み取ることができます。
でもなぜ 女性に多いのでしょうね?
セロトニン(リラックス系に関与)と女性ホルモンのバランスの関係。
痩せていることが美しいとされる先進国。
女性の社会進出の陰と陽。
いろんなことが 絡み合っているのではないでしょうか。
精神的・社会的な背景が。
私の診察室でも 様々な母娘のドラマ・葛藤があって
・ただの栄養欠損で そんなにお母さんは原因ではないという方
・お母さんも元から料理嫌いで食べ物が偏っていて
一緒にご飯内容から治療する方
・お母さんとお父さんの関係が許せいない方
・お父さんに逆らわず耐えているお母さんを哀れと思うけど
どうして戦えないの、と責めてしまう方
・お母さんが男兄弟には期待していて 自分には期待しなかったくせに
ある日をもっていきなり「あなたは娘なんだし、お母さんの面倒を見てね」という方
・お母さんが、「同性」として女としてのライバル感をあからさまにされてる方
・お母さんが、とにかく感情的・世間の評価を気にする
または
・まったく放置・無関心。
その理由は家族百景、さまざまです。
何かの理由があって
娘さんは悲しんで、
そして 食べたい欲求と痩せたい欲求と 戦っています。
なかには
別に痩せたくもないけど(十分細い)、吐くことが快感
になっているのです。
女性の葛藤という方向で考えてみます。
特に私世代(アラフォー)を中心に言えば
(以前にも申し上げたかもしれないけど)
子供がいる場合は ちょうど手が子供にかかるし
自分の身体がホルモンバランスを崩してくる、
仕事としては中堅どころ(または、あきらめて家庭へ)
ちょうど親が病気になったりしてくるか その手前
いろんなことで女性をストレスが渦巻きます。
でもやっぱりほとんどは 女性が家事のほとんどを負担し
かつ仕事にももっと参加したいのに
子供の病気・行事で呼び出されるのは圧倒的に母親。
(もちろんそうでない家庭も増えていますが)
または、もう結婚しないで生きる
子供も持たないという選択を最初から選ぶ。
わたしより上の世代の女性たちは、
それでもご主人様にきちんと従ってる。
(そもそも主人ってすごいネーミングと思うのはわたしだけ?
それがずっと続く人が多いけど
最近それが爆発して熟年離婚・家庭内別居 という形になっている。
私の下は・・・
さらに栄養学的に問題が増えていて
慢性疲労のかたもすごく増えていますね。
多少 男性が本当に対等に近づいてきているが・・・
その分草食系の殿方も増えている???
そして
以前は「男の子を一人は生まないと」という日本でしたが
(うちもそうだった)
今は大抵の妊婦さんが「女の子がほしい」という。
なぜか???
その答えも大抵「女の子が結局は(老後を含めて)面倒見てくれるから」
だそうです。
そうですか。。。
つまり老後やその前?の親の面倒を
女の子がみる時代になったんですね。
その期待が・・・母を棄てて~のひとつに・・・
なっているのかもしれませんね?
読んでないのにえらそうなこと言えませんが。
でも子供は親の老後の面倒を見るためだけに存在するわけではないし・・・
私世代は今でも言われますよ
「なんで(跡取りの)男の子がいないの?」と。
そればっかりは・・・
わたしの母のせいでもないし
わたしのせいでもない(笑)
この先一人っ子長男長女が増えて行ったら
それこそ「墓守」って誰がするのでしょうね。
夫婦別姓 お互いの家を守るっていう風習も
ひとつ考えないと 絶家が増えていくのでは。
一人っ子長女さんや
一人っ子でなくとも女姉妹だけで 婿を取らないとダメっていう縛りで
婚期を逃したり、いろんなことをあきらめている女性も
結構多いみたいですし。
現代の女性にとって切ない訴えは
・・・先ほども申しましたが
親からの
「女である自分に 今になっていきなり期待する」
「年増だの、嫁にいけないダメ娘という言葉を浴びせる」
「女として、自分ができなかった夢を押し付ける」
などの発言です。
お母さんも何かつらいのかもしれないですよ、ということも。。。
(お母さんが栄養欠損だったり?)
そこだけは いつか 理解して乗り越えないと。
もちろん、自分の身体を治すことに専念してほしいので
これはあくまで気持ちに余裕があったら、です。
または、そのこと(お母さんも人間)を 受け入れることが
娘さんの治療のきっかけになることもありますし。
一緒に治療されることも おすすめです
漢方にも『母児同服』=母子で一緒に内服治療
という言葉がありますし。
過食嘔吐は
そのほか
もっとほかにも「デブ」といわれた過去や
いろんなトラウマが原因になっています。
私は、摂食障害の お嬢さんたちを治したいと本当に願っています。
もし本当に肥満があるなら
適切なところまで体重を落とすこともアドバイスします。
だけど実は太っていないのならば
なにが肥満なのかということを 自分の脳にインプットしないと・・・
無謀に痩せるだけになります。
基本は栄養です。
おかあさま・・・お食事だけでも作ってあげてください。
一緒に栄養のこと、考えて
娘さんのためだけでなく自分のためにもなりますので。
または、罹患している娘さんが
治療の一つとして、料理をしてほしいです。
身体が必要としているものを食べること、
必要としていないものをなるべく食べないこと、
それが治療につながります。
低血糖気質を治すのは 糖質三昧の食事を減らすことです。
吐く快感でなく
栄養を取り入れる快感を
ぜひ体験してくださいね。
ではまた。
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