こんにちは。
最近、健康雑誌やテレビでも「腸活」はさらに話題ですね。
医学と健康において、腸のことは切っても切り離せないです。
オーソモレキュラーのどんな話題のセミナーに行っても、腸の話は必ず聞くと言っても過言ではないと思います。
疲労と腸、メンタル(脳)トラブルと腸、がんと腸、疾患と腸、感染症と腸、妊活と腸、美容と腸!!!
毎日、お腹が絶好調な方はやはり健康な方なのです。
すっきり排便できるということは自律神経が整っている証ですし
健康な便が出ると、腸と脳が連絡を取り合って(腸脳相関)また自律神経も整い、全身に影響します。
自律神経は胃腸にも分布しておりますので。
リラックスしていれば胃の消化も良く、便通も良いです。
美肌にも関係します。
その逆に緊張したり、ストレスがかかったり、寝不足だったり、ジャンクフードが続いたりすると
便秘や下痢、便のにおいが臭くなるのです。
お腹が張ったり。肌荒れしたり。
多くの方がそれを人生の中で体験しているはずですが、あまり意識されていないのかもしれません。
便意をもよおしたときにおトイレに行けないことほど苦痛はことはないし
出かける前に、出していかないとあとで困る!と焦れば焦るほど余計出ませんよね。
友達と旅行に行くのも何が困るって、緊張して便秘したりして・・・
患者さんにお渡ししている「便の表」
(深い意味なく、お渡しした方と渡していない方がいらっしゃいます、すみません。)
「この表を先生にいただいて見るまで、自分の便がどうなのかなんて気にしたことがありませんでした。そして、きちんと良い便が出ることと体調がこんなにつながっていることも知りませんでした」
とおっしゃってくださった方がいました。
「そして、毎回毎回便はどう?という話題が診察でできることも貴重です」と。
たしかに、誰かと排泄について話すことは少ないですよね。
人に話すものではないこと=便のことと生理のこと、性的なことでしょうか。
つい、排泄のことって自分の家以外ではなんとなくしにくい風習や文化が日本にはあるような気がします。
他の国の事情はくわしくないですが・・・
診療においても、こちらがうかがわなければ患者様からは、そんなには便のことはお話されないものです。
でも、食べて身体に入れたものと、身体から出たものと、血液って、医療において重要な手がかりです。
私もオーソモレキュラー(栄養療法)を知るまでは、
便の大切さはもちろん知ってはいましたが、
ここまで、患者さんのほとんどに腸の善玉菌を処方するということはありませんでした。
患者さんが便秘や下痢を訴えたときには「ビフィズス菌」を処方していました。
今は、診察の時に体温や血圧などのバイタルチェックの他に
便通どうですか?
食べ物は?
それと辛い症状はいかがですか?
って しつこく聞いてしまいます。
そして眠れていますか?と。
そして先ほど述べたように、よほど便に自信がある方以外は ほぼ善玉菌を処方します。
そもそも治療を受けにいらっしゃる「疲労」「うつ」「妊活」なんらかの疾患がある場合、
さきほどの自律神経の話や栄養のことを併せますと
便通・腸内環境が絶好調ということはほとんどないに等しいと考えるからです。
便が出てると言っても、いつも緩めのことや、コロコロだというケースが多いです。
便が普通に出ていても、腸にカンジダが住み着いていることもあります。
今更ですけれど、バナナ状で、一日2回、気持ちよく出て、匂いもきつくない便が理想です。
人生においてそんなことめったにないという方もいらっしゃいますから・・・
便通、食べ物、睡眠時間と質は、毎日ご自身でできる健康チェックです。
こんな当たり前のことが、重大な病気にもつながっていくのです。
コロナの話題にだって「とにかく腸」とうたわれています。
腸内環境が免疫力と関係するからです。
食べ物、睡眠、水分、ストレス管理と共に、とにかく様々な善玉菌と食物繊維を摂ることをお勧めいたします。
最近では、ビフィズス菌だけでなく、多種多様の菌をローテーションするのがいいのでは、という話を聞いております。
快便な日は、気持ちも軽い!はずです。
ぜひ意識してみてください。
すみません、この便の表、いつでもさしあげますし
待合室にも置きました。
ダウンロードして印刷されてください。
発信された方の許可はいただいております。
オマケのはなしですが
抗生剤の乱用が、腸の善玉菌も破壊しますから(悪玉も殺しますけど)
漫然と抗生剤を飲み続けることには注意し、
必要な時はもちろん内服して、
飲み終えた後に善玉菌管理をしておいた方がのちのちの疾患対策・予防になります。
宇都宮はとっても寒いです。
凍る時期なので、滑って転ばないようにしないと・・・
それではまた。
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